さあいらないもの片づけよう
これはそこ、あれはここ
分別もつかないまま、あたしはどこ
横腹のラベル「きれいな思い出」

ガラスケースに大事にされて
遠く眺める、君は明日へ
片づけ下手の君は、十年後
プラスチックの鍵を無くした

嗚呼あたし大人にならないの
君の瞼の裏閉じ込められる
未来の眩しさにくらんだ君が
そっと瞬きするたび擦り減ってくの


泣き虫の君はあたしを置いていく
君の涙ごと過去になる
剥がれたラベルが泳いでった
あたしは君の「いつかの思い出」

ねぇあたしもう息をしないの
時計のない透明な部屋で
いつの間に溜まった水滴の質量が
もうすぐ鼻を追い越すよ
目は閉じずにおくよ