足もとで君が泣く
僕の靴を掴めない手は
涙と鼻水でてらてらと光る
僕は痙攣する手を撫でるふりだけしておいて
可哀想な子に背を向ける
駅のホームで週刊誌を買い
サラリーマンの酔った寝言を聞き
横断歩道を渡り
台所でビールを空けるころに
彼女はとてもかわいそうだったな、と
そっと思い出してその日は眠った
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